ビットコインとは何か2

前回、ビットコインとは何かについて、いくつかのサイトの定義を頼りに言葉の意味を追ってみました。すると、通貨とは、すなわちお金とは何かというといに行き着き、私たちが普段何気なく使っているお金について、あらためて考え直す・思い返すことになりました。

さて、再びWikipediaによるビットコインの定義を再掲します。

ビットコイン(英: bitcoin)は、公共トランザクションログを利用しているオープンソースプロトコルに基づくPeer to Peer型の決済網および暗号通貨である。

今回はPeer to Peer(ピア・ツー・ピア)型というところに注目します。ここがビットコインの革新的なところであり、とても面白いポイントになります。

Peer to Peer ネットワーク

Peerとは「(年齢・地位・能力などが)同等の者、同僚、同輩、仲間、貴族」です。

つまり、同等のもの同士のネットワーク。参加者に異なる権限や上下関係がないネットワークのことを、Peer to Peer(P2P)ネットワークといいます。次のようなイメージです。

参加者(ノードと呼ばれることが多いです)がネットワークにいつ参加しても良いですし、いつ離脱しても良いよう、ネットワークの仕組みが設計されています。

インターネットの世界ではIPネットワークがまさにP2P、アプリケーションでいうと、一昔前に話題になったWinnyはP2Pのファイル交換ソフト(かつネットワーク)です。これを現実世界に例えたいのですが、良い例が思い浮かず。思いついたら更新します。

対するネットワークの形は、中央集権型のネットワークです。

例えば紙幣。一万円札は日本銀行のみが発行することができ、その流通量をコントロールすることができます。個人が勝手に一万円札を発行することは違法であり、刑法第16章に定められている。通貨偽造罪(148条)などに問われます。

また通貨の流通についても中央集権的なネットワークが構築されています。預貯金の口座は銀行などの金融機関でしか開設することができず、現金以外の個人間取引は主に銀行などの金融機関を通しておこなうことになります。かつ銀行の開設は国による免許が必要であり、銀行法により厳しく規制されています。

つまり、通貨の発行ならびに流通については、国家や特定の機関が中央となり、多くの権限を持っていると考えることができます。それにより、偽造や二重利用がなく、一万円札はおおよそ安定して一定の価値を持っていることを、使う側に信用させています。

それを企業レベルでやっているのがポイントカード、商店レベルでやっているのがスタンプカード、子どものおままごとでやっているのが、おはじきやどんぐりや子供銀行券です。

 

つまり、私たちは物心つくかつかないかという時期にお金の概念を学習しているのです(そしてその後、あらためて体系だった教育を受ける機会が少ない)。結構驚きです。

さて、ここからが面白いところ。ビットコインは通貨の機能をPeer to Peerで成立させているのです。極端には日本銀行や他の銀行が担っている役割が不要になるということになります。

・・・はい。急に話が飛躍してしまいます。加えて投機的な相場ICOの胡散臭さ未整備な法規制ハッキングによる被害報道やそれらを利用した詐欺まがいのセミナーや詐欺そのものがまぜこぜになってしまうことで、どうにもビットコインというワードは印象悪く捉えられがちです。そういうモヤモヤを取り払って、技術の本質とそのインパクトについて学ぶことが、このサイトの目的です。

ビットコインは金(gold)に似ている

ビットコインは、その特徴が金に似ていると言われています。

流通量の上限が決まっている

ビットコインは設計上最大発行数が決められています。20,999,999.9769BTCです。

余談ですが、ビットコインの単位BTCは、小数点以下9桁まであります。円のように1円が最小単位ではなく、最小単位は100000000(一億)分の1BTCです。この、1億分の1BTCのことを、”1satoshi”と呼びます。仮に1BTC=100万円とすると、1satoshi=0.01円=1銭。もし1BTCが一億円になってしまったら、ビットコインで扱える最小単位は日本円で1円になります。

satoshiって何?と思われた方は、ビットコインの歴史を辿ってみることをお勧めします。

話を戻して、金についても、地球上に存在する総量は決まっています。(錬金術的な話は置いておきます)

金は物理量によって、ビットコインはその仕組みによって、流通量が決まっています。

人々がそれに価値があると思っている

いや、まあ、そういうものなのです。

みんなの共通認識として、「これは価値がある」と思っているのがポイントです。

先に挙げた「存在する量が決まっている」という事実は希少性を生みます。よって人々はこれに価値を認めるわけです。

流動性がある(移動が容易)

大判小判のように、金は昔は貨幣として用いられていました。分割したり合わせたりする、加工が容易です。また、比重は金属の中でもかなり重い方ですが、小さくすれば十分に持ち運びすることができます。また、錆や腐食に強く、ピカピカです。よって受け渡しがしやすいといえます。

一方、ビットコインのネットワークは、インターネット上構築に構築されます。ビットコインは重さを持たず(故に仮想通貨と呼ばれたりします)、流通はインターネット網の速度によります。地球の裏側にあるWebサイトを数秒で閲覧できるようなスピード感で、支払いができます。